Philosophical Anthropology of Social Sciences
橋本努著
社会科学の人間学
自由主義のプロジェクト
ISBN4―326―10126-1
勁草書房 定価(5500円+税)
1999年9月刊行
自由主義社会の新たな秩序構想へ
ウェーバーの主題を発展的に継承し、
社会を多元的に豊饒化するための
来るべき人間像を彫琢する。
一般に自由主義は、社会の基本構造(制度)を正当化するための論理を探求するが、これに対してわれわれは、そうした「制度としての自由主義」を内容として豊かなものとするために、「プロジェクトとしての自由主義」というものを探求したい。われわれが反対するのは、制度としての自由主義を認めながらも、人格理念上は自由主義に反対するという議論の建て方である。「制度としての自由主義」を補完するものは、人格理念上の自由主義でなければならない。そこで問題は、自由な社会を豊饒化(複殖)する担い手=人格の理想とはどのようなものか、ということになる。(序章より)【帯・裏】
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